2005年11月1日 火曜日

『機動戦士ZガンダムII 恋人たち』のニュータイプ表現 はてなブックマーク

[分野: 演出|富野由悠季| 演出] 文:bono (投稿日:2005-11-01)

051101.jpg ガンダムと言えばニュータイプ、ニュータイプと言えば額から放電するようなエフェクト。…なのだけど、今回の映画では(僕の記憶違いで無ければ)そういう表現は見られなかった。凄いことですよ。20年間使ってきた手法を捨てた訳だ。ニュータイプなるものが、全てカットの繋ぎで表現されている。良いなぁと感じました。ただでさえ時間の限られている編集映画、記号的に見せた方が手っ取り早い筈。しかし、敢えて表現を改めたことで、ガンダムに付きまとっていた神経質なニュアンスがかなり薄れた。随分と肌触りが柔らかくなっていました。
また、それを筆頭に、いろいろな進化が見られました。ベテラン監督の作品に見られがちな、セルフパロディ化の兆候は全く見られなかった。それを意識することすらなかった。何と幸せなことかと思う。(ただ一つ、ブライトの声が老いていたことだけが悲しかった)

ところで、前述したニュータイプのエフェクト。映画主義が身上の富野監督には珍しい漫画記号ですよね。これのそもそもの発端は、サンライズ系演出家の関田修氏(現ドリームフォース)によるアイデア、と僕は認識している。(<違うかもしれません)

AM 演出面の苦労は?
関田 山ほどあった(笑)。とくにニュータイプの表現ですね。アムロが最初にニュータイプのきざしを見せた回はぼくがやったんですけど、あの「目から火花」がねェ(笑)。
(『アニメージュ』80年4月号)

関田演出といえば、“光”の印象が強い。例えば、『聖戦士ダンバイン』で画面が光りすぎな回は、ほぼ100%関田回です(笑)。どちらも同根なのではないかと思う。
ガンダム=富野とは言っても、きっと色々なスタッフのアイデアが集積されて出来ている。編集で切ったり張ったりしている内に、より富野的な純度が高まったという側面もあるのかな、と思った。

この記事のURL:http://xn--owt429bnip.net/2005/11/zg2.php

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