『嫌オタク流』の感想

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嫌オタク流 中原 昌也 高橋 ヨシキ 海猫沢 めろん 更科修一郎Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ある種のオタク文化を叩く場合、必ず発生する問題がある。
1)オタクがオタクを叩くと、「世代間闘争」に取られてしまう(批判不成立)。
2)非オタクがオタクを叩くと、全くの見当外れになってしまう(批判不成立)。
この本のスタンス(オタクが解説して、非オタクが叩く)は、上手いことこの2つをクリアしていて、論点がずれない。賢い造りの本だと感じた。
僕が興味を持った切っ掛けは、目次にある「下流社会の娯楽としてのアニメ」の一項目。以前に書いた「下流社会にあてがわれるオタク趣味」が、流れ流れて記事になったのだとしたら、何か凄いなぁと。庶民的な気持ちで。読んでみたら、全然関係無かったです(笑)。なんだよ!
自分の感覚では、「下流社会」はオタク趣味全般に当てはまる問題。ところが、この話題をアニメに限定する人が何人もいる。これはこれで、面白い現象だと思った。
更科修一郎氏が、オタクを語る概念として「全能感」という言葉を使っていた。『コミック新現実』Vol.3での榎戸洋司インタビューの影響ですよね。(『トップをねらえ2!』の映像特典でも語られてましたね)。きちんと論が最先端を行っていて、ワクワクしました。萌えに関する分析も、こんなに完璧な説明は初めて見た。やっぱり凄い人だ。
最後に、些末な突っ込みを一つ。海猫沢氏が「カスタム奴隷」とか言ってるけど、正しくは『カスタム隷奴』。この本に限らず、一般書籍におけるエロゲー関係の文章って、凄く適当に感じる。







