2006年3月28日 火曜日

アニメバブルという幻想 その1 はてなブックマーク

[分野: オタク時事] 文:bono (投稿日:2006-03-28)

最近、アニメバブルの虚構性に興味が湧いて色々考えています。

トボフアンカル・ミニ・メディア(T:M:M):今春アニメ新番、タイトル変更、OVA先行放送を含めると、全65本という史上最多の改編期
tobofuさんのサイトに、藤津亮太氏の論が引用されています。これに関して、僕は全く別の読み方をしました。

藤津氏は漫画産業を例にあげ、通俗的な『少年ジャンプ』を「中心」、実験的でファンの少ない『ガロ』系を「周縁」と定義づけている。これは理解できます。続けて、アニメ産業においては、アニメファン向けの作品を「中心」、一般向けの作品を「周縁」と定義づけ、アニメは周辺を持ち得なかったとしている。すそ野の狭さが、いびつな進化に繋がったと。これは疑問です(笑)。

僕に言わせれば、アニメのラインナップには「周縁」しか無かった。現在の原作指向は、潜在的ファンの絶対数が多い「中心」を獲得するための動きと見た方が自然です。例えるならば、数十年来『ガロ』や『コロコロコミック』しか置かなかった本屋が、新たに『少年ジャンプ』を置き始めた様なもので。確かに、「周縁」からも『カムイ伝』(『ガロ』)や『ドラえもん』(『コロコロコミック』)のようなヒット作はごく稀に出ます。それらの作品は、息も長い。しかし、基本的に一般向けの雑誌ではありませんから、店主が「幅広く」ガロ作品を置いてみても、思う様に売上が上がらない。当たり前です(笑)。でも、それこそがこれまでのアニメ界の姿。マニア向け・子供向けばかりで、中心(一般の大人向け)がすっぽり抜け落ちていた。
『ガロ』が大好きな本屋の店主は、『少年ジャンプ』の売れ行きに驚愕。しかし、これまでの経験から「いつまでも続くわけがない」と思うでしょうし、試しに中身を読んでみても、何故売れるのかが理解できないかも知れません。でも、お店の経営は、徐々に『ガロ』ファン・『コロコロコミック』ファンに頼らずに成り立つ様になっていくでしょう。同様に、アニメファンが、アニメ産業の眼中から消える日もそう遠くないと思います。

(追記)<この話題に言及したサイト>
モノーキー:そもそも物語に飽きてるヤツを再燃焼させるより
REVの日記:アニメバブルと経済バブルの類似点と類似してない点

この記事のURL:http://xn--owt429bnip.net/2006/03/bubble1.php

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