2006年5月3日 水曜日

1985年の合作アニメバブル はてなブックマーク

[分野: 未分類] 文:bono (投稿日:2006-05-03)

1983年のアニメバブルの続き。

TVアニメの本数は、83年をピークに一旦減少します。ここで、「やはりバブルは弾けるのだな!」と結論付けるのは早い。目に見えづらい場所で作品は依然増え続け、制作側の忙しさは相変わらずだった模様。

1)OVA
(正にTVアニメ最盛期の)83年末に誕生した新メディア。TVアニメの減少と反比例するかのように本数は年々増加。後にOVAバブルなんて言葉も(<何でもバブルだな(笑))。OVAに関してはまた改めて。

2)合作アニメ(海外作品の下請け)
アメリカでの幼年層拡大とロボットアニメブームを受けて、84年から急激に増加。分かりやすい例だと、日本でも大ヒットした『トランスフォーマー』や、悪名高き『ロボテック』が85年。ロボットアニメ先進国である日本の技術力が求められる時代の到来です。

急増するアメリカとの合作が、制作の主流に
テレビアニメーションの本数が増えていないのに、アニメ業界が忙しくなっている。合作が昨年(84年)に比べて、かなり増えてきているからだ。「ざっと昨年の倍、一昨年とくらべるとケタ違いです」と語るのは、東映動画製作部製作課長の吉岡修さんだ。東映動画の場合、一昨年は17本、昨年65本、それが今年は140本前後になりそうな勢いである。(注、テレビシリーズ1話30分を1本と数える。劇場・スペシャル番組は別にする)(『アニメージュ』85年9月号)

これは東映動画に限った話題ではなく、業界全体のムードとして幾つかの記事に残っている(※)。

合作では、アメリカ基準の制作費が支払われる。作業は大変(作画枚数は国内作品の2〜3倍)でも、十分儲かる…はずだったのだが(笑)。
85年(合作急増の年だ!)の「プラザ合意」によって国際的にドル高の修正が開始されると、わずか1年で、「1ドル=240円」が「1ドル=120円」へと推移。ドル契約のアニメ会社は、契約時に見込んだだけの「円」が得られない(かといって、契約上枚数は減らせない)という、つらい事態を招くのであった。(もはや、貧乏神が憑いているとしか思えない間の悪さだ…(笑))(つづく)

(※)「「テレビアニメ激減で倒産!!」どころではない原画・動画・仕上げ大盛況の背景(『アニメージュ』85年2月号)」等。

この記事のURL:http://xn--owt429bnip.net/2006/05/1985.php

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