時かけと原田知世とアニメ

80年代のアニメ誌を覗くと、大林宣彦版『時をかける少女』及び、主演女優 原田知世の巨大な影響力に驚く。
細田版の予習のつもりで旧作に臨んだ人は、折角なので、セットで「当時どのように受容されていたか」も押さえておくのが望ましい。
そこで、沢山ある記事中から、当時の熱狂的な空気を感じ取れる1例を紹介。『アニメージュ』85年6月号、“誌上からラブコール”出渕・美樹本・河森・佐藤元さんの“アイドル論争”から。
ことの起こりは「アニメージュ」5月号の取材で出渕さんのお宅におじゃましたときのこと。部屋のあちこちに原田知世ちゃんの写真が積まれている。驚く記者に、出渕さんは「知世ちゃんの“時をかける少女”は最高ですよ」とテープをかけ、いかに知世ちゃんがかわいいかを目を細めて話してくれた。
これを端緒に、アニメ関係者のアイドル熱を浮き彫りにする座談会記事に発展。若きアニメクリエイター(当時)4人が集まった!
(略)
●知世ちゃんが初恋!?
出渕裕「庵野(秀明)くんは、安田成美がいいんだって。河森くんがそれをバカにするんだよね。(河森さんをじっと見て)河森くんはいちずだからいいよね。知世ちゃんが初恋だもんね」
河森正治「(赤くなり)何いってるんですか、ああた(笑)」
佐藤元「竹川さん(スタジオぬえ)喜ぶよな、河森がやっと人間に恋をしたって」
出渕「快挙ですよ」
佐藤「そう、ぬえに行ったら“やっと2次元コンプレックスが直った”っていってた」
美樹本晴彦「壮挙ですよ(笑)」
(略)
●アニメでは出せない魅力とは!?
河森「あんなきゃしゃなのに踊りがうまいんだよ。すごく楽しそうに踊ってる。ああいう顔を見ると、“ああアニメはまだまだだなあ”と思う」
出渕「だってああいう表情って絶対出せないんだもん」
美樹本「(まじめに)アニメはアニメなりに追求しないといけないんだねえ」
(略)
言動が、最近の「萌えオタ」とあんまり変わらないような気もしますが、それはそれ(笑)。20年経って、「時かけ」の主役の座が「アイドル」から「アニメ」に移ったのは、上の世代の作り手が「アニメなりに追求」したことと無関係ではないのかも。
(余談:記憶の片隅にこれ↑があったので、ブロガー試写の会場に出渕監督が居たのは、ちょっと面白かったです(笑)。)
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(『ゆうきまさみのはてしない物語』より)
影響力という点で、関連する話題をもう一つ。
『月刊Newtype』創刊号から続く長期連載『ゆうきまさみのはてしない物語』。元を辿れば、「角川の雑誌に連載を持てば、原田(知世)さんとお近づきになれるかも知れない」という、筆者の小さな野望に起因する。
嘘か本当か分からないが(笑)、結果、20年も連載が続いて今に至っている。凄い話です。







とり・みきが参加していないのが残念です。
美樹本氏まで知世信者だったとは知らなかった。
コメント by KOS — 2006年7月20日 木曜日 @ 23:12
『原田知世はいい!!』と当時OUTの連載に書いてたり。
あとは、早世した当時の人気漫画家故かかみあきら氏ですよ。
コメント by 理性全壊 — 2006年7月22日 土曜日 @ 3:44
ゆうきまさみだと「ゆうきまさみ初期作品集 マジカルルシィ」に「そこに知世がいれば」っていう原田知世マンセー漫画(としか言いようがない…)が収録されてます。
それによると、とり・みき、火浦功、米田裕、かがみあきら、なんてあたりも知世信者だったようで。
コメント by Asuka — 2006年7月22日 土曜日 @ 5:16