『らき☆すた』#1

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らき☆すた 1 限定版 美水かがみ 山本寛 平野綾 by G-Tools |
『らき☆すた』#1
脚本:待田堂子
絵コンテ・演出:山本寛
作画監督:堀口悠紀子
<鑑賞の足がかり>
イマジナリーラインの話ばかりで申し訳ないのですが、入り口として分かり易いのでそこから。
(毛色の異なる冒頭を除き、)ひときわ目立ったカメラの動きが観られるのは一箇所、左図の場面(*1)。初めて仕掛けられる過剰な演出(イマジナリーライン越え+逆光)から、「演出家は、どうもここが第1話の肝だと考えているようだ」と想像できる。
では、この場面の何が重要なのか?「主人公の価値観が、初めてクラスメートに通じた瞬間」が描かれたこと、これ以外に無いでしょう。主人公が、自分と同じ「チョココロネの見方」をする人を見つけた場面なんですね(*2)。
「何だ、そんなことか」と呆れる無かれ。これは、それまで数十分間に渡って描かれてきた、会話劇の正体が明かされる瞬間でもあるのです。第1話の、セリフの絶えない会話の応酬において、主人公の気持ち(価値観)がただの一度も他人に共有されていなかったということに…。
例えば、『げんしけん』のサークルメンバーのように、仲間全員が同じ方向性の価値観を持ち、「あ、分かる分かる、こうだよね」「そうだよね」と同意を積み重ねていくタイプの会話ではなかった、ということです。描かれたのは、それぞれが違うスタンスに立ち、常に結論がすれ違いながら続いていく会話。「会話の間をもたせる」という点で、どちらがより困難であるかを想像すると、脚本・演出の見所が分かるだろう。
*1…言い換えれば、これ以外の場面は抑えられている。対比を強めるために。
*2…直後の「じゃあどっちから食べる?」の声の演技も素晴らしい。
<テーマ>
誰にも理解されない価値観が、初めて通じる相手を見つける第1話。導入は、『涼宮ハルヒの憂鬱』と共通している。違いは、『らき☆すた』の主人公が、その勘違いにすぐ気付くところ。
『涼宮ハルヒの憂鬱』を経たスタッフによる、テーマの前進・深化に他ならないのだけど、この場面の残酷さはちょっと泣ける。(でも支持する。優秀な演出家は、冷酷でなければならない。でも泣ける…)
<構図>
これを「見所」と喜ぶか、「構造的欠陥」と怒るかは鑑賞スタンスに寄るが、『らき☆すた』は、「かなり特殊な構図」を取らざるを得ない事情を抱えている。主人公(青い髪の人)の背が低すぎるからだ。
左図は、三人で立ち話する場面。こんな変なレイアウト、なかなか無いよ(笑)。ギャグアニメだから、笑える絵、笑えるセリフがある訳だけど、「構図」で笑わされたのは久しぶり。
普通に会話させようと思ったら、座らせるしかない。あるいは、立たせても変則的な構図に偏ってしまう(斜めに並ぶパターンなど)。結果、どうしても見た目が単調になる。原作はこの印象が強い。
こういった事態を避けるための暗黙の了解として、キャラクターの造形にはある種のパターンがある。身長の高い低い、身体の太い細いのバリエーションで脇役の幅を確保しつつ、主人公には一般的な体型を選ぶのが無難だ。無難だが!そういった約束事をぶっちぎった上で、どういう構図・見せ方が採られていくかは、演出面での見どころの1つだろう。原作の1巻と比べると分かりやすいが、アニメ版では身長の低さがより目立つ画作りになっている。やる気満々、という訳だ(笑)。
<エンディングについて>
歌が『宇宙鉄人キョーダイン』なのも凄いけど、ここで注目したいのは、「カラオケボックス」というシチュエーション。
庵野秀明監督が、『彼氏彼女の事情』本編において、『妖怪人間ベム』の歌を挿入した際に採った手段を思い出して欲しい。そう、同じなんですね。山本寛監督は、パロディのパロディ、オマージュのオマージュのような、重層的な遊びを仕掛けてくるタイプと僕は見ています。そのスタンスからすると、これも先行する「遊び」の発展形に見える。
蛇足ながら、「有りか、無しか」で言えば、演出ファン的には「有り」です。気づくか気づかないかの速度でジワッと引くカメラの動きに、正統的なエンディングのニュアンスがビリビリと伝わってくる。観ていて気持ちが良い。
あと、これは予想であり期待だけど、「やっぱ、最初はこれでしょ」というセリフが、「毎週、別の歌を使う用意がある」という意味だと嬉しいなぁ。(もちろん、画面は毎回同じドアの絵で)
<オープニングについて>
忙しいので、省略。後日書くかも。
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らき☆すた OP主題歌 TVサントラ by G-Tools |








逆光のカットは初めて窓側が見れる!と思ってたので驚きました。
声聴きながら観てなく内容分からなかったのでBGが間に合ってないのかと思いました。
コメント by remu — 2007年4月18日 水曜日 @ 9:00
小学生は今、ハルヒ→シャナ→ひぐらしときて「らき☆すた」に進行中!
コメント by kuchiha — 2007年8月13日 月曜日 @ 18:57