2008年1月31日 木曜日

DVDの割高感はどこから来るか はてなブックマーク はてなブックマーク登録数

[分野: 未分類] 文:bono (投稿日:2008-01-31)

 思いつきメモ。

1)同じDVDでも、実は、一人ひとり違う映像を観ている

 理由は、再生環境に個人差があるから。

 映画DVDの多くには、5.1ch音声(あるいはそれ以上)が含まれている。世の中には、「6.1chや5.1chモードで再生する人」と、「2chモードでしか再生しない人」が居るが、DVDの入手コストは同じ。後者は、1度も再生しない「5.1ch音声データ」込みの値段でディスクを買っている。

 方や、映像は皆同じデータを再生する。だけど、「ホームシアターのスクリーン」と「大画面液晶TV」と「14型ブラウン管TV」では、迫力が違うだろう。作品によっては、再生環境のフレーム(「16:9」と「4:3」)によっても見応えが違うだろう。あるいは、DVDプレイヤーの性能によっても。つまり、DVDの購入金額は同じでも、そこからのリターン(満足感)には人それぞれ差がある。(※機材のコストの問題もあるが)

 高給取りで、再生環境が豪華な人ほど、DVDの値段は軽く、かつ、得られる満足感が大きい。低賃金で、再生環境が貧弱な人ほど、DVDの値段は重く、かつ、得られる満足感は小さい。

2)早く買ったもの負け

 映像ソフトが発売される。翌年、「画質向上版」が発売される。翌年、「廉価版」が発売される。翌年、「限定版サウンドリニューアルBOX」が発売される。翌年、「限定版の廉価版BOX」が発売される。翌年、「おまけ映像を含む完全版BOX」が発売される。翌年、「次世代ディスク版」が…。(→はじめに戻る)

 つまり、どの時点で買っても、全員が「損した!」と感じる。そして、遅く買った方が(下取り価格が高く)、より上質なバージョンに買い替え易い。

3)もれなく全編付いてくる

 始まりから終わりまで全編欲しい人と、好きな1話だけが欲しい人と、大好きな1カットだけ欲しい人がいる。ついでに、オーディオコメンタリーだけ欲しい人と、追加映像だけ欲しい人と、特典ブックレットでしか読めない資料だけ欲しい人も居る。

 iTunesで音楽データを買う場合、CDアルバム丸ごと買うことも出来るし、アルバムの中の一曲だけ(一曲分の値段で)買うことも出来る。

 「しかし、アーティストは、アルバム単位で聴かれることを前提に構成を考えているだろう。一曲だけ買うなんて邪道で、正しい理解を妨げる。これはポピュラーミュージックに限らない。クラシック音楽だってそうだ。交響曲第1番「第X楽章」などと、聴き応えのある「楽章」を抜粋してCD化するべきではなく、第1楽章から最終楽章まで再生時間が何時間に渡ろうが、セット販売以外禁止するべきだろう。ついでに、早送りやチャプターサーチなども禁止し、始めから順番にしか再生できないよう、データにロックをかけるべきだろう。全ては正しい理解のために!」という人もいるだろうし、「漫画は全巻揃えておくべきで、好きな巻だけ再読するなんて良くない」という人もいるだろうけど、理想はそうでも、要らないものは要らない。手元に置きたい部分だけ欲しい。

2008年1月29日 火曜日

幻の(?)アニメ雑誌『ブレーク・タイム』 はてなブックマーク はてなブックマーク登録数

[分野: アニメスタジオ] 文:bono (投稿日:2008-01-29)

0710111.jpg 古書店にて購入。

 表紙に「アニメのスタッフが作った業界誌」とある通り、発行元はアニメの制作会社。(株)スタジオワールド(※)の一角で編集作業が行われていたようです。(参考:当時、編集手伝いをされていた方の回想

 この頃、アニメスタジオ各社が発行していたファンクラブ会報・ニュースペーパーの類とは趣きが異なり、印刷の質、ページ数、一流玩具メーカー&レコード会社の広告掲載など、まさに雑誌!ただ、どういったルートで販売されていたのかは不明。

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アニメの愛し方百景、愛深きゆえに はてなブックマーク はてなブックマーク登録数

[分野: 未分類] 文:bono (投稿日:2008-01-29)

080128.jpg 学生の頃から、「アニメファンとして、君の視聴スタイルはおかしい」と遠回しに言われることが、しばしばあった。
 パターンは様々で、「監督が誰だとか、作画がどうだとか、どうでも良いじゃないか。それより、もっと素直な感動を大切にしよう」とか、「(14型テレビなんか捨てて)もっと大きな画面で観よう」とか(※)

 当時は(主旨は理解しつつ)「趣味の違い」くらいに認識していたのだけど、その後、ふと気がついた。ときに「愛情表現」は、愛情表現に見えないということに。

 例えば、SM畑の人を指して「パートナーをムチで叩くなんて!(本当に愛しているの?)」と疑問をぶつけるようなニュアンスに近かったのではないか。僕はアニメが好きなつもりだったけど、別の視点からは、その愛し方が奇異に(もっと言えば愛情が無いように)映ったのかも知れない。

 では、世の中にはどんな愛し方があるだろうか。

・純愛派…清く正しい映像ファン。作品に対する素直な愛情表現を大切にし、綺麗な思い出を人生の糧とする。多分、まともな人たち。

・ドメスティックバイオレンス無自覚派…基調は純愛だが、ふとした拍子に豹変。「作画崩壊ふざけんな。DVD買わねーぞ!」などと叫び、暴れる。殴る蹴るも愛情表現の一種である(と当人は思い込んでいる)ので、話がこじれがち。「俺の愛の深さを見よ!」とばかりに、DVDを叩き割り、周囲を引かせることもしばしば。

・猟奇的愛情派…対象をバラバラに分解、「なんて美しい上腕二頭筋なのだろう!」的な深層の美や、鯛の鯛的な構造美に震える。←僕は多分ここ

・本人に内緒でオーディションに応募する友情パワー炸裂派…アニメ動画を違法に支援うぷ。自らが広告塔となり、縁の下の神として、恵まれないクリエイターを応援(しているつもり)。

・カニバリズム派…食べる愛。(参考:懐かしアニメ弁当

・鬼畜ゴミ袋漁り派…クリエイターが敢えて捨てたパーツ(アウトテイクや中間生成物)を掘り起こし、断片を媒体にして妄想を楽しむ。

・寝取られ派…いびつなアニメ化にワクワクしてしまう、困った人。殺し文句は、「アニメと漫画では表現法が違うので」「敢えて」「オリジナル要素を」「大胆な解釈で」「実験的に」「現代を舞台に」「パラレルワールド」等。

・石の下でうごめく変な形の虫を見るのが好きな子供心を忘れない派…資金繰りのつらさが画面に透けて見えるアニメ制作会社、一線を越えた巨匠、駄作を連発するのに何故か干されないスーパークリエイター等の生み出す作品を好む。絶対に文句は言うが、新作が発表されるたびに観る。

 ※…小さな画面の方が、全体像を把握し易くて、好きだった。

2008年1月10日 木曜日

08年初頭のオタクライターいろいろ はてなブックマーク はてなブックマーク登録数

[分野: オタク時事] 文:bono (投稿日:2008-01-10)

 『創』今月号(08年02月号)の対談連載『オタク論!』が面白かった。

 唐沢俊一、岡田斗司夫の両氏が、昨年起きた2つの騒動(「いいメモダイエット問題」「UFO本問題」)を通じて学んだことを語り合っている。人によっては「今更もういいよ(飽きたよ)」と思うかもしれないけど(笑)、今頃触れることも含めて、予想外の展開で面白かった。「オタク」に続いて、「ブログ」とも距離を置いてしまったようで、ちょっと寂しい感じ。

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 あと、『ダ・ヴィンチ』今月号「すごい古典に学べ座談会」。アニメライター叩きで有名な、宇野常寛(善良な市民)氏が顔出しで参加していた(<初めて見た)。言動の過激さに反して、見た目のキャラクターが控えめで、30秒で忘れてしまう印象の薄さに驚かされた。

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 そして、なぜか宇野氏に叩かれるアニメライター代表、氷川竜介氏。直近の仕事である、『アニメージュ』今月号の磯光雄特集記事が、質といい密度といい、本当に素晴らしい出来でした。
 アニメーター時代~現在までの仕事を、関係者のインタビューと資料で振り返る内容。磯氏の手になる『新世紀エヴァンゲリオン』のセントラルドグマの設定(<まるで宗教画のように、神々しくもおどろおどろしい)など、今回が初出だと思われる資料も幾つか。アニメファン&磯光雄ファンは、今月号だけでも買うべき。

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