2009年7月26日 日曜日

細田守監督(17才)の受賞歴 はてなブックマーク

[分野: 演出|細田守] 文:bono (投稿日:2009-07-26)

090726a 『アニメック』1985年9月号を見ていて、偶然「細田守」の名を見つけた。「第3回アニメック&ファンロード合同コンテスト」2次選考通過者の1人として掲載されている。
 氏は、富山県中新川郡出身の1967年生まれなので、同姓同名の別人ではなく、当人だろう。

 ちなみに翌月号は手元になく、入賞したか否かは不明。「フィルム原作部門」がどういった作品を扱うのかも不明。
 (追記:とぼふさんに10月号の情報を頂きました。細田守氏の作品名は『ロバンアルバンの少年』で、入賞は逃したそうです(第3回は全部門、入選作無し))

 細田守氏が、『アニメージュ』をかなりマニアックに読み込んでいたことは有名。他のアニメ誌に目を通していたり、賞に応募していたとしても不思議ではない。

090726b(←クリックで拡大)

4048543776 サマーウォーズ 公式ガイドブック SUMMER DAY MEMORY
ニュータイプ
角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-07-28

by G-Tools

B002BY493W サマーウォーズ オリジナル・サウンドトラック
松本晃彦
バップ 2009-07-29

by G-Tools

2009年7月24日 金曜日

金田伊功は『BIRTH』の出来に満足していなかった はてなブックマーク

[分野: アニメーター|金田伊功] 文:bono (投稿日:2009-07-24)

 稀代のアニメーター・金田伊功氏が先日亡くなった。その偉業を称え、今こそ脚光を当てたいエピソードがある。多くのアニメファンが抱いている誤解を解き、黒歴史的OVA『バース』の闇を払拭する一助になればと思う。

090723 「彼の作画は好きだ。でも、金田伊功が全力投球したOVA『BIRTH』には付いていけなかった」と顔をしかめる方は多いと思う。だが、大丈夫。作った本人も、満足していなかったのだから…。

 ビデオソフト『BIRTH』の発売が1984年8月21日。その翌月、『アニメージュ』10月号(9月10日発売)には、早くも『BIRTH』を「失敗作」と認めたインタビューが掲載されている。
(←クリックで拡大)

当初、この作品は60分のビデオ作品だったが、金田作品なら映画館にもかけようじゃないか(※)。それには60分は短い。80分にしよう。ということで80分作品になったという。けれど、制作日程は諸問題があって、長くはならなかった。(略)。「間に合わない。どうしようということになって、結果として、ああいう形になっちゃったんです。」
(『アニメージュ』1984年10月号「点数でいえば、50点の出来」と金田伊功氏、オリジナルビデオ『バース』を自己採点)

 「アニメーターが自由に作った(から、失敗した)」と思われがちな『BIRTH』だが、実際は、くだらない事情で制作スケジュールは破綻、期日に完成させるだけで精一杯の作品であったことが分かる。

(※『BIRTH』はビデオ発売に先立ち、1984/7/21から2週間、渋谷パンテオンで単館上映された。『アニメージュポケットデータ2000』でも、「劇場作品」に分類されている。)

 参考までに、同月発売の他誌での評価。

会川昇「オリジナルビデオがあれでいいなんて思われると困っちゃう。」
中島紳介「そういった意味で、あれはあまり売れない方がいいですよ。」
(『アニメック』84年10月号「夏のアニメ映画座談会」)

 もしも、恵まれた環境で、金田伊功氏が真に全力投球して作りきったといえるOVAを残していたら、どんな出来映えだっただろうか…ふとそんなことを考えてしまう。

2009年7月6日 月曜日

『8bit年代記』アニメ編完結 はてなブックマーク

[分野: 未分類] 文:bono (投稿日:2009-07-06)
GAME SIDE (ゲームサイド) 2009年 08月号 GAME SIDE (ゲームサイド) 2009年 08月号


Amazonで詳しく見る by G-Tools

 ゲーム雑誌『ゲームサイド』の片隅で異彩を放っていた、『8bit年代記』アニメ編が今号で完結。胸にズシリとくる結末だった。

GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 08月号 [雑誌] GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 08月号 [雑誌]


Amazonで詳しく見る by G-Tools

 『8bit年代記』は、ゾルゲ市蔵氏の半自伝マンガ。ゲーム少年である主人公の成長と共に、かつてのゲームシーンを描く、掲載誌に相応しい漫画だった。
 ところが、2008年8月号を境にアニメ編に突入、「え、アニメ!?」と驚かされた。しかも、これが予想以上に長く、「濃いゲーム雑誌」以外の何物でもない『ゲームサイド』に、1年に渡ってアニメ(特に自主制作アニメ)体験を題材としたマンガが載った。その異物感たるや、凄まじいものでした。(僕はアニメファンなので、嬉しいのですが)

090706a
(『ゲームサイド』2008年8月号より)

 2008年8月号発売当時の意気込みを、筆者ブログのアーカイブで読むことが出来る。

もうね、オレが描かなきゃもう誰も描かないんじゃないかみたいなムダな使命感がありまして。
密接な関係にありながらも、これまであまり関連づけて語ってこられなかったゲームとアニメの間柄について、じっくり描こうと思います。
もちろん人によるとは思いますが、宮崎駿がマンガを志しつつ結局アニメの世界に向かったように、アニメを志しつつゲームに向かったクリエイターも多くいたと思われます。
そこらへんの80年代的時代の空気感みたいなものを出せればいいなあと。

 「当時のリアルなゲームシーンを描くためには、アニメに触れねばならない」という意図は、「濃いゲーム雑誌」だからこそ汲むことが出来たはず。また、「誌面から浮いてもなお、描かねばならない!」と言わんばかりの強い想いを反映してか、並々ならぬ迫力に仕上がっています。

 特殊な環境(ゲーム雑誌)で成立した、一風変わった「自主制作アニメ体験マンガ」。機会があったら、ぜひ読んでみて下さい。

WordPress 2.9