2008年8月26日 火曜日

高村監督が庵野監督に褒められた件 はてなブックマーク はてなブックマーク登録数

[分野: アニメスタジオ/GAINAX] 文:bono (投稿日:2008-08-26)

ストライクウィッチーズ
 『ストライクウィッチーズ』の高村和宏監督のブログに、こんな日記があった。

バニシングポイント・ブログ:みんなで作ったフィルム

すごく嬉しいことがありました。

尊敬する庵野さんがストライクを観てくれて

「高村らしい良いフィルムだ」 と、ほめてくれました。

「DVDほしい」とまで言ってくれました。

 これを読んで思い出したのが、『Gazo Vol.1』の『彼氏彼女の事情』制作現場密着40日レポート。

 高村和宏氏は、庵野秀明監督作品『彼氏彼女の事情』(1998年)で、第6話の絵コンテ担当に抜擢されました。おそらくは、初めての絵コンテ。しかし、実際に放送された第6話エンディングでは、原画スタッフとしてのみクレジットされ、絵コンテは「鶴巻和哉 佐伯昭志」の連名。制作途中、高村氏の書上げた絵コンテはリテイク(やり直し)となり、スケジュールの都合と仕上がりを考慮して、経験のある演出スタッフがその穴を埋める形で決着したためです。

 そのリテイクに対する高村氏の感想。

庵野さんから「面白くない」と言われたのがショックです。(『Gazo Vol.1』)

 『彼氏彼女の事情』は、ガイナックスの若手スタッフ育成&才能発掘の意志が感じられる作品でした。同作で演出家としての頭角を現し、活躍の場を広げた今石洋之氏とは対照的に、高村氏は以後、ガイナックス作品の演出には深く関与せず、作画スタッフ(と、顔の出演)として活躍することになる。

 …という前史が頭に浮かび、短い日記の文言が、凄くドラマチックなものに見えました。

2008年6月5日 木曜日

第1期・東小金井村塾の記録 はてなブックマーク はてなブックマーク登録数

[分野: アニメスタジオ/ジブリ] 文:bono (投稿日:2008-06-05)

 桀紂屋(ketchu):BONES新作『亡念のザムド』は宮崎アニメになるか?

 面白い角度から切り込んだ『亡念のザムド』の紹介。推測部分に関しては、当時の雑誌記事が参考になる。

鈴木敏夫「それで近藤(喜文)さんに続く新人演出家を育てようと、ジブリは1995年春、アニメーション演出塾「東小金井村塾」を開講したんです。ジブリの中で毎週土曜日の午後4時から10時までぶっ続けで講義です。(略)。320名ぐらいの応募があって、16人選抜しました。」
森卓也「まったくの外部ですか。」
鈴木「そうです。内部からも応募があるかと思ったんですけど、誰もなかったですね。ま、やりにくいという面もありますよね(笑)。」
キネマ旬報臨時増刊『宮崎駿、高畑勲とスタジオジブリのアニメーションたち』より)

(略)「アニメーション映画の21世紀を目指して、若き演出志望者よ来たれ!!」との呼びかけに320人が応募、(略)。映画作品をテキストに高畑塾頭の話を聞くわけだが、鈴木敏夫プロデューサーの講義があったり、塾生同士が深夜まで映画について語り合ったり、と若い世代の才能を育てようとするスタジオジブリと、それに応えようとする塾生たちの熱気に、今後大いに注目したい。
『コミック・ボックス』1995年9月号より)

 ジブリの若手育成がいかなる手段によってなされたかは不明だ。しかしながら、その苛烈さを想像するヒントは、身近にある。アニメファンは、フィルムを介して、ジブリの教育思想に触れているからだ。
 例えば『耳をすませば』。「目的意識の欠如した若者たちよ、これくらい頑張れ!」と無邪気に放たれるエールと、それを受け取る若者たちとの間に横たわる、埋めがたい溝。こころ弱き者は、フィルム越しの教育ですら心を破壊されてしまう(※)。ましてや…。

(※冗談です)

2008年1月29日 火曜日

幻の(?)アニメ雑誌『ブレーク・タイム』 はてなブックマーク はてなブックマーク登録数

[分野: アニメスタジオ] 文:bono (投稿日:2008-01-29)

0710111.jpg 古書店にて購入。

 表紙に「アニメのスタッフが作った業界誌」とある通り、発行元はアニメの制作会社。(株)スタジオワールド(※)の一角で編集作業が行われていたようです。(参考:当時、編集手伝いをされていた方の回想

 この頃、アニメスタジオ各社が発行していたファンクラブ会報・ニュースペーパーの類とは趣きが異なり、印刷の質、ページ数、一流玩具メーカー&レコード会社の広告掲載など、まさに雑誌!ただ、どういったルートで販売されていたのかは不明。

(続きを読む)

2007年4月26日 木曜日

「グレンラガン」#4、空腹と奇行 はてなブックマーク はてなブックマーク登録数

[分野: アニメスタジオ/GAINAX| 演出] 文:bono (投稿日:2007-04-26)

『天元突破グレンラガン』#4
脚本:山口 宏
絵コンテ・演出・作画監督:小林 治

 今回は、登場人物全員が極度の空腹にさらされ、言動はおろか容姿までおかしくなってしまう、というギャグ寄りの内容でした。雲すら食べ物に見えてしまう、ひどい空腹。

『不思議の海のナディア』#25 ここで少し話がずれますが。昔『ふしぎの海のナディア』で、主人公が毒キノコを食べておかしくなってしまう回がありました。あの時は、「どうも普段と様子が違うらしい」というニュアンスを、顔を紫色に塗ることで記号的に表現していました。
 で、仮にですが。それを観た感想として、いつもとキャラクターの雰囲気が違うとか、表情が変だとか、行動が不自然だとか、そういう批判の声が上がったとしたら、それは見当違いです。だって、「明らかに普段と違う状態での奇行」を描いた場面なのだから。

 さて、話を元に戻しまして、「グレンラガン」#4ですが。(毒キノコを食べた訳ではないので)登場人物の顔は肌色のまま、別の手段で「どうも普段と様子が違うらしい」というニュアンスを画面に滲ませていました。
 で、また仮にですが(笑)。それを観た感想として、いつもとキャラクターの雰囲気が違うとか、表情が変だとか、行動が不自然だとか、そういう批判の声が上がったとしたら。果たして、それらは的を射ていると言えるでしょうか?

(4/26追記)
 コメント欄で少し内容の補足をしています。ご興味のある方は、合わせてお読み下さい。

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2007年4月24日 火曜日

「グレンラガン」#4騒動、真のツッコミどころ はてなブックマーク はてなブックマーク登録数

[分野: アニメスタジオ/GAINAX| オタク時事] 文:bono (投稿日:2007-04-24)

 『天元突破グレンラガン』#4に向けられた酷評に対し、制作会社の社員が「素人が知ったような口をきくな」と日記に書いて話題になりました(*1)。その騒動自体は、どうでもいいのですが。

 問題となった社員の元発言(参考画像)を読んで、別のところが気になりました。

たしかにど根性だなぁ~とww

 『天元突破グレンラガン』#4の演出担当者は、『BECK』の小林治氏。…なのですが、この社員の方は亜細亜堂の(=『ど根性ガエル』スタッフの)小林治氏と混同し、勘違いしているようなのです。(コメント中に貼られたWikiのアドレスも間違っている)
 この2人は同姓同名で、どちらもアニメ演出家ですが、全くの別人。当然、作風も違う…はずですが…「たしかにど根性」?

 つまり、一般視聴者の無理解を嘆き、けなしておきながら、当の本人の理解も間違っているという、困った状況。俎上に上げた作品について「良く分かっていない」「本質が見えていない」「作り手に対する興味が無い」という点では、匿名掲示板で暴れているアンチの人たちと五十歩百歩なんじゃないかなと…。(ただ、居る場所が違うというだけで)

 (*1)参考:「痛いニュース」:ガイナックス社員が視聴者に「死ね」「キモヲタ」 取締役は「2chは肛門」発言

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