2006年10月15日 日曜日

『天保異聞 妖奇士』OP はてなブックマーク

[分野: 演出|京田知己|演出|武山篤] 文:bono (投稿日:2006-10-15)

061015_1.jpg(絵コンテ・演出:京田知己、撮影:武山篤)

 ファーストカットの、年号逆カウントが抜群に良かったです。現代との地続き感を真っ先に確保して、時代劇の抱えるハードルを1つ吹き飛ばす!ゾクゾクしました。演出家の仕事だなぁ。
 時間の隔たりとリンクして、文字を少しずつ遠ざける処理も、理にかなっていて非常に気持ち良い。

 キャラクター紹介の場面では、フィルム傷のエフェクトが乗っている。それ自体はありがちだけど、見るべきはキャラクターの背景。鮮やかな色彩で昼から夕方へと移り変わっている。つまり、過去として描きながらも時間が止まっておらず、フィルム傷を乗せながらも生気が失われていない!この辺のバランス感覚も凄い。
 ここで人物紹介のテンションを抑えることが、後にくるアクションシーンの勢いにもつながっているし。

061015_2.jpg OP・EDの透明感や、「監督 錦織博」の文字が出る時のきらびやかな処理は、武山篤氏による撮影の賜物でしょうね。
 ちなみにEDは、絵コンテ・イラスト:山形厚史、演出・撮影:武山篤。この番組、1年間続くようなので、1度くらいは武山コンテのEDが観られることを期待。

061015_3.jpg 本編で気になったのは、左図の場面。画面のこちら側(視聴者)に直接話しかけているように見える。今後の展開と無関係ではないと思う(というか思いたい)けど…。
 ちなみに、高畑勲監督もときどき使う手法です。(『太陽の王子 ホルスの大冒険』のフクロウ、『平成狸合戦ぽんぽこ』のタヌキなど)

2006年3月22日 水曜日

『アニメーションRE』Vol.3 はてなブックマーク

[分野: 演出|京田知己|演出|幾原邦彦|演出|庵野秀明|演出] 文:bono (投稿日:2006-03-22)
アニメーションRE vol.3 (APR.2006) (3) アニメーションRE vol.3 (APR.2006) (3)


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買いました。今回は企画が凄い。表紙からオーラが出ています(笑)。

「誰かがやるべきだろう」と思っていた、庵野秀明×京田知己対談がついに実現。京田監督は、昔ガイナックスでアルバイトしていたり、エウレカセブンに庵野監督がモデルのキャラクターを出すくらいの庵野ファン、それは読みたいですよ。加えて、動向が気になっていた幾原監督の動画インタビューあり、『のび太の恐竜2006』特集あり、作画特集あり…。敢えてこれ以上列挙しないけど、かなり幅広くフックが用意されています。(自分でも戸惑うことに、前号にもあったサイキックラバーのギター教室が意外に好き(笑)。これもDVDならでは、です。)

次号は「演出」の特集ってことで、演出ファンの自分としては休刊しないことを祈るばかり。この内容なら大丈夫だとは思いますが。この雑誌と比較すると、いかに『アニメージュ』辺りが動脈硬化を起こしているかも実感できる。お年寄りにはお年寄りとしての存在価値がある訳だけど、そればかりでは困るわけで…。

<過去の関連記事>
幻視球:『アニメーションRE』Vol.2
幻視球:『アニメーションRE』Vol.2のスタッフに注目してみる

(追記)<この話題に言及したサイト>
桀紂屋:アニメーションRE休刊

2006年2月14日 火曜日

エロティック・アイ・レベル はてなブックマーク

[分野: 演出|京田知己|同人|演出] 文:bono (投稿日:2006-02-14)

060212a.jpg『FREE DRAWING “LIGHT”』(’02年発行/上井草プロダクション/発行責任者:中村豊)

『FREE DRAWING』は、サンライズ&ボンズ系アニメーター多数参加(約30人程)の豪華な同人誌。このLIGHTは、Vol.6にあたる。その中に、京田知己監督の漫画が2ページ載っています。

内容は、構図の選び方に関する話題。いかに扇情的な画面を作り出すかという…(笑)。「エロティック・アイ・レベル」と命名されたその構図は、さりげなくいやらしい。機会があったら読んでみて下さい。

2006年2月13日 月曜日

『鋼の錬金術師』OP2 はてなブックマーク

[分野: 演出|京田知己|演出] 文:bono (投稿日:2006-02-13)

僕が始めて京田知己氏を意識したのは、『鋼の錬金術師』第2期OPです。各々演出家が異なる全4種のOPの中で、唯一、画面の造りが論理的。

060213d.jpg 左図、フレーム右下に配置された「走るエルリック兄弟」が素晴らしい。これのある/無しで、画面の意味は180度変わります。要素を重ねることで、揺るぎない「イメージシーン」であることを主張している。ここでは、国家錬金術師たちがどんなに破天荒なアクションを見せようが、設定された「イメージシーン」の枠組みを越えることはありません。本編の物語からきちんと切り離し、シリアスな展開を損なわない形で、派手なアクションが披露される。こうした筋の通し方が、観ていて非常に気持ち良い!
いま目の前にあるものが、果たして「劇中の場面の延長」(=実際に起こったor起こりえること)なのか。それとも、あくまで「イメージ」(=実際には起こっていないor起こりえないこと)なのか。その前提次第で、受け取り方は変わります。であれば、印象を正しく誘導するためにも、そういった区別は自覚的に成されるべきです。
(©荒川弘/スクウェア エニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・電通 2003)

2005年7月9日 土曜日

『CG WORLD』8月号:京田知己監督インタビュー はてなブックマーク

[分野: アニメスタジオ|GAINAX|演出|京田知己|演出|庵野秀明|演出] 文:bono (投稿日:2005-07-09)

『CG WORLD』8月号 3号前から、アニメ演出家へのインタビュー記事が連載としてスタートしました。演出好きとしては、一応チェック。第1回が神山健治氏、第2回が望月智充氏、そして今号が京田知己氏。

京田監督に関しては、『STUDIO VOICE』(04年7月号)で、デザイン業界出身の異色演出家として簡単な出自が掲載されてたけど、今回更に詳しいプロフィールが。武蔵野美術大学の映像学科出身だったんですね。むしろデザインの仕事の方がイレギュラーで、映像の人だったのか。
演出家になる前、ガイナックスでアルバイトしていた時のエピソードなんかも載ってます。熱烈な庵野ファンだったとは、意外(笑)。

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