2009年3月29日 日曜日

『新模型情報』創刊、同誌出身者の座談会が豪華 はてなブックマーク

[分野: 脚本] 文:bono (投稿日:2009-03-29)

 偶然、おもちゃ屋で見かけて購入。『模型情報』『MJ(エムジェイ)』の流れをくむ情報誌が創刊していた。(※1)

090328 目玉企画は、『機動戦士ガンダム00』スペシャル座談会。一見ありふれた題目だが、凄いのは、全て同誌出身スタッフで固めた点。
 メンバーは、黒田洋介(シリーズ構成)×海老川兼武(ガンダムエクシア等をデザイン)×福地仁(メカデザイン)。

 メカデザイナー二人はともかく、現・脚本家の黒田氏が、かつて編集兼モデラーとして『MJ』に関与していたエピソードは意外だった。アニメ誌に対抗するため、反則スレスレの奇手で情報戦をリードした話題など、読み応え有り。
 さらに、戦闘的なあまり情報解禁のセーフゾーンを超えてしまった、歴代編集者の失敗談なども…(笑)。

 あと、個人的に心に残ったポイント。昨年、古参アニメファンが叫んだ「ガンダム全話脚本の1人執筆は、『ガンダムX』で既に達成されているから、黒田さん頑張っても二番煎じだよね」という辛口批評が印象に残っていたので、座談会で語られた次の台詞は興味深かった。

「(ガンダム)X」の川崎(ヒロユキ)さんを超えたかった。全話脚本の最長記録が欲しかった。

(※1…細かく言えば、両誌の冠「Monthly BANDAI Making Journa」は消え、「BANDAI PLASTIC KIT INFORMATION」に置き換えられている。)

2009年1月5日 月曜日

『true tears』の拾い食いシーン はてなブックマーク

[分野: 演出|脚本|演出|西村純二] 文:bono (投稿日:2009-01-05)

090105 個人的に、『true tears』で、うまく咀嚼できなかった演出のひとつ。

 室内から屋外まで、いろいろな場所で繰り返し、主人公の親友が「拾い食い」をする場面が描かれる。
 「何故そんなキャラ付けをするんだろう?」と疑問に思っていたのだけど…。

アニメ2@2ch掲示板:true tears 190滴目

383 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/12/26(金) 02:50:52 ID:59eMEn+g
久しぶりに全話見返して思ったんだけど、
三代吉が真一郎が落とした物を拾って喜んで食べるって

あれってつまり暗喩だよな。あの・・・はっきりとは言わないけどさ。

 言われて見れば、確かに、劇中での人間関係を暗示しているとも取れる。面白い意見だと思った。

2008年2月21日 木曜日

『ハーメルンのバイオリン弾き』の予算問題に切り込む有野課長 はてなブックマーク

[分野: 演出|脚本|演出|西村純二] 文:bono (投稿日:2008-02-21)
true tears vol.1 true tears vol.1
高垣彩陽 石井真 名塚佳織


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 録り貯めしていた『true tears』を、一気に観た。その勢いで、西村純二監督のインタビューを読んでみた。

まんとら「番組アーカイブ」第142回 (12/21放送)ゲスト:西村純二/高橋広樹
 一読すれば、監督の経歴が大雑把に把握できる。監督の個性なのか、インタビュアーの引き出し方が上手いのか、あけすけな語りになっているのも面白い。

 途中、有野さんのアニメ版『ハーメルンのバイオリン弾き』に対する感想が、ストレートすぎて笑ってしまった。

「極端に枚数を使うカットと枚数を使わないカットを振り分けるとか わりとそういうことを挑戦的にやったんですよ。」と監督。
「全く動かないコマとかあるんですよ」とやまけんさん。
驚く有野さんと工藤さんに監督は「もうちょっと具体的にいうと止まっているカットが1/4くらいあるんですよ。完全に動かないんですよ。当然、何も動かないんですよ。止め絵で口も止まってるヤツが延々としゃべるっていうのがいっぱいあるんですよ。」と監督が裏話を披露。
そして、映像を見てもらいました。
「というような演出をやったんですね。」と監督。
「それはお金的な問題でですか?」と有野さん。

再三、演出だって前置きしてるのに!(でも、良くぞ聞いてくれた!)

まんとら「番組アーカイブ」第143回 (12/29放送)ゲスト:西村純二/高橋広樹
 上の続き。こちらは、最新作『true tears』の話題。脚本づくりのくだりが面白すぎる(笑)。

2007年5月1日 火曜日

『ゲゲゲの鬼太郎』#5 はてなブックマーク

[分野: 脚本] 文:bono (投稿日:2007-05-01)

『ゲゲゲの鬼太郎』#5「呪われた映画」
脚本:長谷川圭一
演出:畑野森生
作画監督:八島善孝

 冒頭だけ観ると、1971年版『ゲゲゲの鬼太郎』の#10「アンコールワットの亡霊」(西沢信孝演出の傑作!)を連想させる展開。てっきり、今回はリメイクなのかと思いきや…まんまと騙されました(笑)。手が込んだ仕掛けだなぁ…。

(2007年版)
クメール遺跡の亡霊
(1971年版)
アンコールワットの亡霊

 脚本的にも、「何度もリメイクが繰り返されている」という番組自身の成立ちを踏まえた、メタな内容。
 手加減無しのボールを投げてもらえる鬼太郎ファンは、きっと幸せに感じているんだろうな。少し羨ましく感じてしまいました。

2006年4月12日 水曜日

『桜蘭高校ホスト部』#1、お金の話 はてなブックマーク

[分野: 脚本] 文:bono (投稿日:2006-04-12)

お金持ち学校が舞台ということで、再三お金の話が出てくる。制服の値段、コーヒーの値段。

“ホスト部”はお金を取らないようだけど、その金銭的価値は間接的に描かれています。劇中、「800万円の壺=3年間の雑用=ホストになって100人の指名を受ける」が、等価に扱われた。つまり、接客1人あたり8万円相当。#1では、主人公によって、4人×8万円=32万円分の活動が行われたことになる。漠然とした「金持ち」や「ホスト」のイメージに頼らず、かなり地に足がついた表現がとられています。
(主人公のもめ事に対して与えられた、「罰」の重さも算出可能。8万円×追加ノルマ1000人=8000万円(笑)。)

注意してみると、画面には貨幣も紙幣も登場しません。お札がヒラヒラ舞っている様な金持ち像は論外ですが、これだけお金の話をしていて一度も映さないんですね。勿論、映さない方がリアルです。お金は隠す。ホストの金銭的価値も「間接的に」示す。上手いです。
また、すべての基準になっている壺の値段も、正確には「800万円から」。具体的かつ抽象的なんですね。この辺も本当に良くできている。

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